1)熱移動の原理
太陽からの輻射熱は、屋根に照射されます。
屋根に当たり熱を発生、輻射熱となり、建物内に侵入します。
屋根からの輻射熱は、今度は天井に当たり輻射熱となり、更に室内へと侵入します。
→ 熱は暖かい方から、冷たい方へ移動する。
屋根、天井から室内に侵入する熱の93%は輻射熱です。
2)遮熱の体感
夏場表にいるとジリジリ耐えられない暑さを感じますが、木陰や建物の陰に入ると涼しく感じます。これは輻射熱がカットされたためです。
これは、輻射熱が直接人体に当たり体内から熱を発生、暑く感じたものです。輻射熱が当たらないと、外気温度のみに影響を受けます。
体温36.5℃とすると、それ以下の気温では涼しく感じるはずです。
3)遮熱をするとどうなるか?
建物を反射材で遮熱すると、屋外からの熱は屋外へ、室内の熱は内側に反射されます。
これによって、建物は保温状態になります。24H風呂でも分かるように、保温が一番エネルギーを消費しません。冬場も同じです。
室内には外部からの輻射熱がほとんど侵入しません。従って人体にも輻射熱が当たらず、発熱が少ないので、暑さを感じません。